2010-08-12

8/8和訳

1カ月に一度、私とパチャとヤニは、母と妹家族を訪ねに大都市のゴールドコーストに出かけます。この「お出かけ」を利用して訪れるリサイクルショップには、ウーンバでの生活をより快適にしてくれる服や靴、建材がすべてそろっています。

今週末は大きなリサイクル市が開かれました。パチャはそこで通行人の前で躍る大道芸をすることで、もうすぐやってくる音楽キャンプの費用を稼ぐことを思いつきました。私はさほど気乗りしませんでした。なぜって、パチャがソーセージ屋さんの前でラップやディスコミュージックを流すCDプレイヤーのバッテリー代に、30ドルも支払わなければならなかったからです。しかしその後、私が見ていると、人びとは立ち止まって笑顔になり、子どもたちはパチャのダンスに加わり…、たちまち彼女の小さなカンパ箱は募金でいっぱいになったのです。

パチャが心をこめて3時間もの間踊りつづけ、笑ったり、体を揺り動かしたり、くるくる回ったり…、ついにはアスファルトで足の皮がめくれるほどでした。こうして、彼女はバッテリー代を払い、さらに音楽キャンプのために50ドルも稼いだのです。今や彼女は、機会があればいつでも人前で踊る決心を固めています。それほど今日のパチャは、本当にたくさんの人に喜びをもたらしました。シンガーソングライターとして活動する私でさえ、到底及ばないことでした。

私と妹はよく、いかに自分たちがものごとの本質を見ていないか、そして、世界システムが変われば自分たちは生き延びることができると、私たちに多くの期待を寄せてくれる人々がいることに思いを馳せます。

妹は、夫と3人の子供たち(末っ子のグリフィンはまだ2歳!)と6週間のカンボジアの旅から戻ってきたところです。人々はこのような旅行ができる彼女を「金持ち」だと思っていますが、彼女の家庭はごく一般的な所得で、めったに「新しい」ものを買わず、彼らの周りにいる人たちが買いたがるような「最新の」キッチンやお風呂には目もくれずに暮らしています。

彼らが購買欲より旅を優先させるのは、旅こそがホンモノのいのちの営みをまるごと体験できる「教室」だと信じているからです。カンボジアで、貧困の極みにありながら、笑顔で幸せそうな子供たちや家族に出会ったことは、妹家族にとって強烈な体験だったようです。きっと、オーストラリアに戻った彼らは、この物質社会に対して新しい気付きを得ることでしょう。

私たちは生きながら、学ぶ存在です。ならば、私たちを取り巻く「勝って、勝って、勝ちまくれ!」という競争原理をこちら側に引き込もうではありませんか。希望にあふれた愛と命と平和のメロディで踊りながら。

【翻訳:田中みのり】

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