2012-04-11

4/4和訳:オーストラリアのイースター


もうすぐ、イースター休暇ですね。でも、ここオーストラリアでは、イースターが馬鹿げたものに成り下がっているのです。
そもそも、イースターとは、北半球において、春が深まるのに合わせて、新たな生命を祝うために始まった習慣です。けれども、南半球に位置するオーストラリアでは、この時期、秋に向かって日は段々短くなり、夜はだんだん寒く
なっていくのです。

ヤニ(放課後に見つけたハリモグラと上の写真に写っている)は、なぜ私たちがチョコレートでできたウサギや卵(店はそれらで溢れかえっています)をイースターに食べるのか、なぜ学校では奇妙に飾り立てた帽子を
かぶり、「イースターパレード」をやるのかと訊いてきます。

ヤニは、祝いごとが大好きなので、実際には理由などどうでもよいのですが、それでもやはり、このお祭り騒ぎはなぜなのかと気になるようです。

イースターにまつわる偉大なるイエス復活の物語~はるか昔に拷問され、殺され、生き返った~については、脚色されたものであることを私たちは覚えておくべきでしょう。私は、子どもたちが今後尋ねられたときのことを思って、イースターの要点を説明し、彼らと一緒に復唱しました。


*イースターは、ヨーロッパで数千年前から続く、春に太陽が戻ってきたことを祝う催しです。ウサギと卵は、いのちの繁栄のシンボルです。

*キリスト教の指導者たちは、紀元後440年(ローマ帝国の統治下)、異教徒たちの儀式と同じ時期にキリスト教の行事をあわせようと、イースターをイエス・キリストの復活祭としました(冬至にクリスマスを祝う理由も同様です)。


聖書が書かれたのは、イエス・キリストの死後、長い間経ってからです。ということは、イエスが産まれた日や死んだ日がいつなのか、実際に覚えている人は誰もいないのです。

では、私たちはイースターに何をすればいいのでしょう?私の母が、子どもたちに小包(彼女はヨーロッパの伝統を重んじる人なのです)を送ってくれました。私たちは、その小包をドキドキしながら開け、また、いくつか卵を茹でて、色をつけるつもりです(うちの卵は美味しいし、私たちは色塗りが好きだから)。

けれども、私たちは、おそらくサーフィンや乗馬に行くでしょう。そして、驚くべき不思議に満ちた「今、ここ」を祝って過ごすのです!

【翻訳:平戸実生】

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