2015-04-09

心に導かれ、子どもたちは自分の未来をつむぐ

2015年3月31日掲載分

先週末、ヤニは来年から通う地元の高校で、ミュージック・エクセレンス・プログラム※のオーデョションを受けました。(※通常のカリキュラムの他に提供されるプログラムで、選ばれた学生のみが参加し音楽の技能を磨く)

ヤニは本格的な音楽のレッスンを受けたことはありませんが、音楽が大好きで、YouTubeのビデオを見ながら独学でキーボードの弾き方をおぼえました。

私はヤニに、彼がそのプログラムに採用されるべき理由を学校への手紙に書くようにいいました。彼はこのようなことを書きました。

「ぼくの名前はヤニです。ぼくはピアノを弾くのが大好きです、なぜなら音楽はいつも自分の心にあるからです。

リズムは、どこに行っても、ひとりだと思っているときでさえ、いつでも影のようにそばいます。歩くときには、一歩ごとに違うビートが刻まれます。サーフィンをするときも、いつも頭の中をビートが巡っています。ピアノを弾くときには、ビートは音楽の音として出てくるのです。

ぼくが演奏するのは、すべての曲に意味があるから。そう、あらゆるものには目的があります。ピアノを弾くときにぼくが聴く音は、その意味と目的を奏でる音楽なのです。

ぼくはこれからもずっと音楽が大好きですし、音楽界に入っていけるように、一歩一歩ベストをつくすつもりです」。

親というのは誰でも、自分の子どものためにできる限りのことをしてやりたいと望むものです。何よりも難しいのは、彼らのために自分が取る選択肢が正しいものだという絶対の確信をもつこと。

子どもたちのありのままの自己と真の情熱をサポートできるのは、親として最もワクワクすることであり、これまで音楽のレッスンやそうしたチャンスといったものにお金を払うことができなくて時につらい思いをしてきました。 


しかし、彼らはどうにかして自分の道を見いだしていくものです。夢を追いけかけながら、自分自身を発見しながら、そして未来につながる自分の道をつくることができるのは彼らなのだということを受け入れながら。

【翻訳:小形メグム】

2015-03-31

パチャの「アンプラグ」でエコな誕生日祝い

2015年3月12日掲載分

ごみを拾うことはいいことです。私たちはいつもやっています…でも、ごみを全く出さないようにすることは、それよりももっと良いことです!

パチャが最近14歳になったとき、私たちは、ごみを生み出さない、エコな誕生日のお祝いにしようと最善を尽くし、彼女の友達もそれを意に介していないようでした。

キャンディーもなく、フルーツ(と少しのチョコレート)とナッツだけでした。ビニルの風船はなく、自家製の布の旗があるだけでした。使い捨てのプラスチックのコップやお椀はなく、木製のお椀と家から持ってきた再利用品のコップを使いました。

手作りの寿司は美味しく、健康的で食べやすかったです。自家製のかぼちゃを主体にしたケーキは、バナナの葉を四角く敷いた上に出されると、若いサーファーの男の子・女の子たちが、伝統的な誕生日の歌を歌った後、鴎の群れのように飛びついてあっという間になくなってしまいました。

その日のハイライトは、パチャも同感だと思いますが、みんながそのあたりに生えている名もない野生の「雑草」で、花の王冠(レイ)を作ってくれたことでした。ハワイの素敵な友人であるレイオナは、女の子たちに対し、どのように草花を選び、編み合わせ、つなげていくかということや、草と繊細な花の最も美しい組み合わせについて教えてあげました。そのことは、身の回りの全てのものに(ほとんどの人が無用な雑草としか見ないたいしたことない花にも)美しさを見出すことにいかに役立ったか、驚くべきことでした。

女の子たち(と親友であるカノンと一緒のヤニ)は、穏やかに座って、お互いに手伝ったり、話をしたり、各自が頑張った作品を比較したり、ほめたり、写真を撮ったりしていました。彼らは、ほんの数百メートル先で偶然行われていたサーフィンの国際ツアー大会を見に行く時、自作のレイを自慢げに身につけていました。今後パーティーの際は、より多くの「レイの輪」ができるだろうという気がします!


今年、パチャは、いつもと少し違う、若干独創的なことができて誇らしげに見えました。彼女は、私たちが成し遂げられたこと、即ち、気前よくお金を使うのではなく、エコで「アンプラグな(社会の「当たり前」から一歩ひいた)」誕生日のお祝いにとても感謝していました。

【翻訳:平戸実生】

Children weave their futures - guided by heart...



Last weekend Yani 'auditioned' for the music excellence program at the local highschool he will be going to next year.

Yani has never had a formal music lesson - but he loves music and has taught himself to play the keyboard by watching youtube videos.

I asked him to write a letter to the school explaining why he should be allowed to enter the program. Here are some of his words:

"Hi my name is Yani and I love to play the piano because music is always in my mind.

Rhythm is every where I go like a shadow it's always there even when you think your alone when I walk I always have a different beat in every step, when I surf there's always a beat stuck in my head and when I play the piano the beats just come out in the sounds of the music.

I play because every song has a meaning  - everything has a purpose. When I play the piano the sound I hear is the music of meaning and purpose.

I will always love music and try my best in every step I go in the music world. "

All parents want the best for their children. The hardest thing is to feel absolutely certain that the choices you make for them are the right ones.

Being able to support their authentic selves and their true passions is one of the most exciting things about being a parent and it has sometimes been hard not being able to pay for things like music lessons and other opportunities.

Yet, somehow, they find their own way - following their dreams, discovering themselves, understanding that they are the ones who can create their own path to the future.


2015-03-17

人生を陽気に生きる気持ちを共有!

2015年2月24日掲載分

夜明け直後、私はゴールドコーストの我が家に近いスナッパーロックスで、荒々しく波打つ海を眺めて座っています。

 ガブリエル・メディナ、ステファニー・ギルモア、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン…など、サーフィンの世界チャンピオンたちが通り過ぎていきます。熱帯のサイクロン「マーシャ」が潮に影響を与えたために、申し分ない波が果てしなく押し寄せるので、彼らは興奮とやる気に満ちています。

世界的なサーフィンの大会である「クイックシルバープロ/ロキシープロ」の会場建設準備が進行中ですが、砕ける波を背景にすると、その足場は貧弱で不十分なものに見えます。

競技であろうとなかろうと、こういったサーファーは、海とつながっていたいという自分たちの魂の叫びにつき動かされているのです。それも然るべきで、そうでなくてどうして、毎日毎日、晴れていても、雨の日でも、寒くても暑くても、風が強くても、海へ戻ることがあるでしょうか。このようなサーフィンばかりの人生は、もはや単なるスポーツではなく、精神的な世界の道を辿ることだと言えます。

昨日は、サイクロンが海岸沿いを進んでいたので、子供たちは学校を休むという選択肢も与えられました。

パチャは、満潮時には波が防波堤を越えて来る、身を隠していれば強力な波が襲い掛かるような感覚を模擬体験できる場所へ、友達を誘って出かけました。今日、その時の写真が「子供たちがサーフィンを楽しむ危険性」という見出しで全国的なニュースとして配信されていました。その後、その写真は世界中に発信されたと聞きました。

パチャと彼女の友達は、むしろいかに人生を目いっぱい生きるかを世界に見せてくれたと思います。うきうきした気分や海と嵐の力に浸る彼女たちは、つまりは、謙虚な姿勢で命の危険を冒すこと無く自然と接する方法を知っていたのです。彼女たちは、何が危険でどこで線を引くかを心の底から知っています。何年もほとんど毎日のように海の状態を観察し、それに応じて行動してきたのですから。私は自分の子供たちを信頼していますし、いのちというものを信頼しています。子供たちは極端な世界に生きていて、恐怖によって支配されるのではなく、楽しさが与えられる道を選びながら、何とかして生き延び、力強く生き抜く道を探さなければなりません。

本当の情熱的なサーファーとは、もしかしたら、将来の不安定な時代を渡り行くための能力に最も秀でた人かもしれません。「権力」による指令に従い自らの力や理性を諦めるよりも、むしろ謙虚であり、信頼し、自分自身の強みと内なる導きに従おうとする人たちです。私たちにとって最良の導き手は、いつでも自然であり、それは自然との関係の中でみつかるものなのです。

【翻訳:平戸実生】

2015-03-12

Pacha’s ‘Unplugged’ Eco-Birthday Celebration


It’s good to pick up rubbish - we do it all the time…
But it’s even better to try not to produce any!

When Pacha recently turned 14 we did our best to create an Eco-birthday rubbish free celebration, and her friends didn’t seem to mind!

There were no lollies – just fruit (and a little bit of chocolate!) and nuts. There were no plastic balloons – just home made fabric flags (bunting).  There were no throw-away plastic cups or bowls – we had wooden bowls and re-used the cups we brought from home.

The handmade sushi was delicious and healthy and easy to eat. The home made pumpkin-based cake was served on squares of banana leaf and disappeared quickly as the hordes of ‘grom’ surfer boys and girls descended like a flock of seagulls after singing the traditional birthday song.
Lei's lovely Lei's (and photos)
The highlight of the day - I think Pacha would agree - was everyone making beautiful flower crowns (Leis) from locally foraged wildflower ‘weeds’. Leiona, my lovely Hawaiian friend, showed the girls how to choose and weave and thread and the most beautiful combinations of grasses and delicate flowers. It was amazing how it helped us to see the beauty all around us - even in insignificant flowers that most people just see as useless weeds.
The girls (and Yani with his best friend Cannon) sat peacefully, helping each other, sharing stories, comparing and complimenting each other on their efforts, taking photos of each other’s creations. They wore their Lei’s with pride as they went to watch the world tour surfing even happening just a few hundred metres away.  I have a feeling there will be more ‘Lei’ circles at parties to come!

This year Pacha seemed proud to be a little different, a little unconventional. She was so appreciative of what we could do – without lavish expense - in an ‘up-plugged’ birthday eco-celebration!  
 
Pacha's 'Unplugged' surfing life.

2015-02-24

Sharing the exhiliration for life!


Front Page Image of Joy in Nature!

It’s just after dawn and I sit gazing at the wild, heaving ocean at Snapper Rocks near my home on the Gold Coast.
Surfing world champions pass by: Gabriel Medina, Stephanie Gilmore, Mick Fanning, Joel Parkinson… They are filled with excitement and 'stoke' as tropical cyclone Marcia kisses the tides, whipping up the endless rows of perfect waves.
The construction of the world surf tournament, the Quicksilver/Roxy Pro is underway, but the scaffolding looks puny and insignificant against the backdrop of crashing waves.
Competition or not - these surfers are driven by their soul's yearning to connect with the ocean - it has to be so, how else could you be driven to go back day after day, in sun, in rain, in cold, in heat, in wind... this life of surfing is more than a sport - it's following a spiritual path.
Yesterday, as the cyclone was moving down the coast - the kids were given the option of taking the day off school. Pacha rallied her friends together to meet at the place where they knew the high tide would send the waves over the breakwall where they could tuck under to simulate the feeling of a mighty wave crashing over them. Today the photo was on national news feeds with a caption alluding to the 'risks' of kids having fun in the surf. Later I heard that the photo had made it’s way around the globe.  
Pacha and her friends were showing the world how to live life to the full. Soaking in the exhilaration and power of the ocean and of the storm - humbly finding a way to interact without risking their lives. They intimately know the dangers and where to draw the boundaries - having observed and interacted with the conditions almost everyday for years.
I trust my children - and I trust life. They live in a world of extremities and somehow they have to find a way to survive and thrive, choosing a way fed by joy, not ruled by fear.
True soul surfers may be some of the best equipped humans to navigate the precarious time ahead – learning to be humble, to trust, to rely on their own strength and inner guidance rather than give away their power and reason to the directives of  ‘authorities’.  Nature is always the best guide. 
One of our most favourite places in the world - Snapper Rocks.

2015-02-23

選挙の時・・・

2015年1月29日掲載分

投票する価値ってあるのでしょうか?
昨日私は母と連れ立って今度行われる州議会選挙の立候補者集会に行きました。良かった点は集会所が100人を超える地元の人で満杯だったことです。ほとんどの人は50歳以上だったと思いますが。
一方で良くない点は、時間が経つにつれ、私自身が政治に対して冷めた気持ちになっていくのを感じることなのです。政治とは人をだまして皆が民主的な権利を持っていると信じ込ませる巧妙に仕組まれたゲームのようなもの、そして企業の利害を反映した大きな政党の政策を実現するためのものと思えて来るのです。

私は以前政治運動の価値を信じて緑の党の候補者として7回選挙に出ました。この地域にかつて無かったほど大いに盛り上がり創造的で情熱にあふれた素晴らしいキャンペーンを繰り広げました。でもこの経験から私が学んだことは、選挙というものは最良の候補者や最良の政策を選ぶものではなく、宣伝に一番お金を使うことができる候補者が勝つものなのだということでした。そのお金はどこから来たかは問われずただ多ければ良いのです。私たちはお金が無いなりに最善を尽くしました。独創的なマーケティングによってメディアの注目を集めたり、草の根運動で地域の家を個別に回りメッセージを伝えようとしました。しかしながら、結果は見るに堪えないものでした。

今回、集会での候補者6人によるパネル討論で彼らを観察し話を聞いていて私はほとんど打ちのめされそうになりました。誰もが皆「成長」と「発展」、そして「自由貿易」と「技術的解決」などと同じ言葉を口にし、さらに地域の問題には、対立をあおるかのようにモスクを建てさせないとか迫害されたキリスト教徒を守るという話をするのです。私はより良い世界を築いていくための考えを聞きたかったのです。候補者たちの誰かが持続的な未来の実現を前向きに語るところを見たかったのです。「これ」や「あれ」や「あいつら」を阻止するなどいう話ではありません。

しかし、それ以上に最悪なことは私の内なる敗北感や絶望という感覚にあるのです。どうして私自身の心の中をはっきりと簡潔に語ることができないのでしょう。自分の言葉はうぶで世間知らず。こういう世相の中ではもう受け入れられないのかもしれません。私のような世界観はもう通常の学校教育の環境からは取り除かれてしまっているのでしょう。そして「はみ出してはいけない」、という皆が感じる圧力が資本家達に寄与する消費主義の促進手段として機能している、そういう思いやりのない社会となっているのでしょう。


もちろん私はこの週末に投票に出かけます。そしてもちろん緑の党(彼らは時々ありきたりな政治用語を駆使しすぎることはありますが)に投票します。しかしながら私はそれ以上の何かを求めているのです。もっと深くもっと意味ある何かを・・・いつかそれが実現すればいいのですが・・・。

【翻訳】中久保慎一