2011-11-15

11/10和訳:ふぞろいな靴下


今日、ヤニが(すっごく)ふぞろいな靴下を学校に履いていきました。

ヤニがその靴下を選んだ時、私は「友達にからかわれるんじゃないの?」って声をかけました。だって、ふつう男の子は花柄のピンクの靴下は履かないでしょう?

でも、ヤニの反応は、「じゃ、友達にこう言うよ、たまには男の子だって花を付けることあるよ、結婚式の時とかさ」私は言いました。「お似合いよ、ヤニ。あなたはユニークなままでいいし、履きたいものを履いたほうがいいわ」

予想通り、バス停に着くまでに男の子たちは靴下に気付き、ヤニをからかい始めました。
もしかして、ヤニはからかわれたかったのかも? もしかして、自分がどんなふうに対応するのか、テストしたかったのかも? もしくは、創造的でユニークでいることへの抗えない本能だったりして? はたまた、みんなを笑わせて、学校での長くて退屈な時間を打ち破りたかったのかな?

いずれの場合にせよ、私ができることといったら、ヤニの「真の自分らしさ」をサポートし、そして、自分の行動に伴う責任に立ち向かえるよう手助けをすること。ヤニに添うことで、私もとてもワクワクするのです。

もちろん、ふぞろいな靴下は、両足揃った白やグレーの靴下のような学校の制服としては認められていません。その創造的なスタイルから、制服違反として減点されてしまうかもしれない。家にも両足揃ったソックスはたくさんあります。私が子どもの頃は、毎朝揃った靴下を探すのに一苦労でした。片方だけゆるゆるだったり、ちょっとだけスタイルが違っていたり。でも、だいたい色の組み合わせはあっていたんだけどね。
私はこのことにいつもイライラしていたので、自分の子どもには、いつでも両足揃った靴下を用意しようって誓ったの!でも案の定、子どもたちはふぞろいな靴下を選ぶのです!

数日前、大都市・ブリスベンに行ったとき、美術館やアートギャラリーに行ったり、人や大きなビルを観察したり、電車に乗ったりしていたんだけど・・・。ヤニはこの大きな手を見るなり、すぐその下に潜り込んで、写真撮って!って言いました。彼の創造力は大したものだわ!


たぶん、今回の大都市へのお出かけでいちばん面白かったことと言えば、高級店を見て回って値札をじっくり見たことかしら。たとえば、1足1,300ドルもする靴――きっと、ヒールが高すぎて、履き続けたら背骨を傷めてしまいそう!

私たちは、これらを買わないことで得られる自由について話し合いました。(パチャの顔を見ていたら、全部喜んで買いそうな感じだったけどね!)子どもたちと道行く人のファッションや流行を見て、今では、だいたい何を着ても‘オシャレ’になり得ることを学びました。自分に自信を持って着てさえいれば。

サンタクロースが、私たちがいた大きなデパートの通路をうろうろ歩いていて、パチャとヤニにサンタのディスプレイの前でお話しようと言ってきました。彼は寂しかったのでしょう。その日は学校のある日だったからあんまりたくさん子供たちがいなかったから。それに、オーストラリアは鉱山開発のおかげで、地球でいちばん‘リッチ’な国でもあるにも関わらず、買物客もあまりいないのです。人々はお金の使い方にとても注意深くなっている、もしくは、モノを買うことにうんざりしているのかも。

とにかく、私たちはちょっと面白い会話をしました。サンタさんがヤニに、クリスマスに何が欲しいかって聞くと、ヤニは「工場が欲しいな、そしたら子供たちにおもちゃを作ってあげられるから」って言いました。そうしたら、サンタさんは、いつもみたいに両手いっぱいのキャンディをくれる代わりに、トナカイが大好きな人参の種が入った小さなプレゼントをくれたのです。
私みたいな、シンプルな暮らしをしている人間は、買物によって変化を望む広告が溢れていることにとても絶望するのですが、このサンタさんの出来事で、気分がいい1日になったことは言うまでもありません!

きっと、こうやって、パチャとヤニはたくさんの笑顔にあふれ、人と違うってことに挑戦する人生を歩んでいくことでしょう!

【翻訳:黒住麻理】

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