2010-06-21

6/21和訳

今日、私はもう少しで、パチャとヤニに学校を休ませ、家で過ごさせるところでした。

二人は昨日ロウソクに灯した火に‘再点火’しようとしていました。私は二人の動きに完全に集中し、炎がまたもう一度上がるのを見てうっとりとしています。色んな見地や過去の記憶、感情、つながりやゆったりとした時間の感覚...など本当に多くの事を学べます。おそらく教室で座って授業を聞いているのとは違う方法で、学びができてよい日になるのではないでしょうか。でも責任感の強い親である私は、気付くと子どもたちに口うるさく言っていました。‘靴を履いて、急いで、かばんの準備をしなさい!学校に持っていくものは全部忘れずに持った?’そして子ども達をバス停へ連れ出します。2人はかなりむくれていました。

今日は1年で一番日が短い冬至の日。やらなければならない仕事のTo Doリストがあるのにも関わらず(その仕事は身体を使う本物の作業なので、好きなのですが)、私は今ここでコンピューターの前に座っています。深く反省したり、今の様な子育てのやり方で子どもたちに正しい事をしているのだろうかと自問していると、動く事ができなかったのです。そして毎日押しつけられている大衆文化のほとんどを私は拒んでいるのかをはっきりさせようとしていました。あまりに多くの大衆文化が、学校のシステム:義務や遵守、画一化や盲目的な信仰、“先生”と言われる人への信頼、愛好心、大衆消費文化・・・などを通して強くもたらされているのです。

例えば、パチャは地元の全国女性連合から学校の課題/プロジェクトをもらった時のことです。トピックはスコットランド。私はおそらく、写真や旅行者向けの情報を乗せてきちんとまとめたポスターのようなものを作成するのだと思いました。そして‘優秀な’課題には賞がもらえます。実際にスコットランドを訪れた事のある数少ない親として、私は気づくと、パチャに私自身の経験に基づいた、スコットランドについて最も重要で生きた情報だと思う事を教えていました。それはスコットランドがイギリスの違法な核の備蓄先であり、地球上のほとんどの都市を破壊してしまう程の容量があるという事実でした。パチャのポスターには‘ネッシー’と隣に核を搭載した潜水艦を描き、“スコットランドの海には、ネッシー以外の怪物も潜んでいる”というタイトルを付けていました。

パチャのポスターへの反応は?
私自身の経験や物の見方をパチャに押し付けるのはずるいこと?パチャはこの‘ユニーク’な知識や意見を持っている事で、のけものにされたり冷やかされたりするの?たまたま私が親だからって、9歳で自分の意見を持つのは早すぎるの?

最近フェイスブックに私の子育ての仕方が、家族ぐるみの友人より問いただされました。彼女の考え方は広く一般に支持されている(けれどもなかなか声に出されない)主流の考え方ではないかと思います。私はその考え方を深く受け入れたい。なぜなら子どもたちにとって出来るだけよい母になりたいからです。
私がパチャに、私自身の‘政治的なアジェンダ’を表現させようとしているのではないかと友だちが心配している事に対して、私の答えはこうです。

“深く気遣って連絡下さりありがとう。心から心配してくれたのですね。
これは実際に、1992年に12歳でリオ地球サミットで世界のリーダーに向けて演説をしたセヴァン・スズキの言葉です。 (http://www.youtube.com/watch?v=uZsDliXzyAY)
彼女は9歳の時に環境学習グループを始めました。セヴァンが自分の子ども時代、あなたが考えるように、他の大人の政治的アジェンダの広告塔をさせられていたと感じているかどうか、彼女と話してみてはいかがでしょう。”

“これを書き出すと長くなりますが、以下は全て真実です。子どもたちは、小さい頃からメディアや広告にさらされることで、洗脳されていきます。それらの威力は絶大で、両親のコントロールなど到底及びません。コカコーラやマクドナルド、美化された軍隊の広告、医薬品で得られる「健康」、値段が高いほど効くという思い込み、サプリや医療整形からくる美しさ、産地から完全に切り離され、過剰包装された食べ物、人間社会が成長し続けるために地球から取り尽くされる石油、多く消費するほど幸せになれるという妄想・・・。
子どもたちだけでなく、大人もまたメディアに取り込まれ、これらのメッセージを信じこんでいるのです。”

“子どもたちは、どのような文化や価値観をもった社会に暮らしていきたいか、その仕組みづくりに参加する機会を与えられるべきではないでしょうか?特に、現在の、地球を破壊し、親の言いなりになることで心を病むような社会においては。
私は子どもたちを自分の存在以上に愛しています。そして、生命の奇跡ともいうべき地球において、私たちは、全ての生きとし生けるものと相互につながりあっていることを、私は知っています。ですから、私は、先の質問に「イエス」と答えるのです。”

【翻訳;小山邦子】

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