2008-03-05

3/5和訳:アンニャ・ライト“SLOHAS“ツアー 

日本の春はもうすぐそこ。春は、新しい目覚め、新しい成長、変化の時です。これから始まる新しい年を目の前に、皆さん、ワクワクされていることでしょう。

今まさに私たちは、地球の歴史上かつてなかった激動の時代のただ中にいます。太古から続く生態系の崩壊、森林破壊と気候変動、支配的な経済システムの破たん、金持ちの国と貧乏な国との間の溝の深まり。こうした深刻な問題をもたらす経済システムに、私たちは否応なく組み込まれているのですが、その一方で、そこに自ら進んで参加してしまっていることも否定できません。しかし、私たちがすでにひとつの転換点に差しかかっていることもまた、日々明らかになっています。ここで立ち止まり、ひと呼吸おいて、これまでとはちがった道を選ぶ絶好の時期を、私たちは迎えているのではないでしょうか。

では、私たちにできることは何でしょう? しっかりと厳しい状況から目をそむけることなく、希望の火をともし続ける勇気と強さを、どこに見出せばいいのでしょう? どうすれば私たちは生き延びることことができるでしょう? そもそも私たちは本当に生き延びる気があるのでしょうか?「生きる」とはどういうことなのでしょうか? 私たちの子どもたちは、消費の熱病に冒されることなく、この社会で生きていくことができるのでしょうか? 率直に、正直に、生き続けるにはどうしたらいいのでしょう? 地球上のすべてのいのちを支えてあまりある豊かなエネルギーの恩恵に、どうすればまた浴することができるのでしょう? ちょうど樹々が空に向かってまっすぐ伸びながら、吹く風に柔らかくそよぐように。

私は今、森でのスローな暮らしの中で、日々、こんなふうに問いかけています。そして、もうすぐやって来る日本でのツアーで、これらの問いについてみなさんと話し合えるのを楽しみにしています。

私と子どもたち、パチャとヤニとは、間もなくオーストラリアを後にして、数年ぶりにエクアドル、エル・ミラグロの我が家に戻りますが、その途中、もうひとつの我が家である日本に、4月17日から6月7日まで滞在します。日本にいる間、トークライブを行い、みなさんと再会することを楽しみにしています。このツアーの合言葉として、私は“SLOHAS”——ロハスにスローのSをつけて、「健康で持続可能なスローなライフスタイル」——を掲げて、スローライフを実現するための具体的な提案をしたいと思っています。また、ナマケモノ倶楽部が展開しているプロジェクトにも参加しながら、今後のエクアドルでのボランティア活動のあり方についても、皆さんと話し合いたいと思います。

そこで、ぜひ皆さんにコンサートやトークイベントなどの場を企画したり、主催してくださるようお願いしたいのです。また、そういうことに興味がありそうな方や団体、場所などをご存知の方はぜひ教えてください。心当たりの方は、ナマケモノ倶楽部事務局の馬場直子さんまでご連絡ください。このツアーであげられた収益はすべて、エル・ミラグロでの活動や、私たちのエクアドルへの渡航費として使わせていただくことになります。

私たち自身のために、そしてこの尊い地球のために、希望をもち続けることを選びましょう。そして、行くべき道を見つけようではありませんか。お互いがもっている力や、新しい発想や、笑いや、歌を、皆さんと分かち合えるのを楽しみにしています。

いのちのために、
アンニャ・ライト

1 comment:

Soccer Womyn said...
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