2005-11-29

何も買わない日があってもいい!(11/29和訳)

クリスマスの熱狂的なまでの商業主義が西欧社会には浸透していますが、世界中の多くの人が基本に戻って、人生の大切なものを思い出し(買い物ではなく!)、商業主義が人々の苦しみや地球問題に関わっていることを理解しはじめているのには慰められます。私はクリスマスに反対して、ショッピングモールでの過剰な消費に、昼夜徹してのハンガーストライキを何年もおこなっていたことがあります。今は子供たちがいて、クリスマスを祝わざるをえません。ですが、楽しみのための消費による破壊的な影響ではなくて、慈善の施しと命の尊さを祝うことをより大切にしようと思います。私の家では、使っていたものや、手作りをプレゼントにするのがおきまりです。パチャは幼稚園から帰ってくると、クリスマスキャロルを歌いながらハンドメイドのデコレーションで飾りつけをします。ヤニはサンタクロースが大好きで、サンタが通りのパレードにあらわれるとなんとか話をしようと一生懸命。たぶんおもちゃのトラックをお願いしてたんじゃないかしら。

エアーでは、私たちのクリスマスツリーはマンゴーの木なんです。これほど豊かで惜しみなく果物を与えてくれる木はありません。四週間かけて有機栽培マンゴーを約100個収穫し(今年の収穫量は、乾燥のせいで昨年より7割も落ちてしまいましたが。)スライスして天日で乾燥し約5キロのドライ・マンゴーをつくりました。子供たちがプールや庭で遊んでいる(時々新鮮なマンゴーを食べに私のところに戻ってくるのですが)間に行う作業は私の瞑想の時間になりました。甘いジューシーな果肉を切っていると、ふしぎなことに生魚をおろしているような気になります(マンゴーのほうが少しだけいい香り!!)。二日かけて乾燥させ、夏の太陽の力やエネルギーを吸収し、甘さや独特の味わいを凝縮しておいしいマンゴーになるのが好きです。

ドライ・マンゴー作りは大成功だったので、来年はもっとつくりたいと思います。日本の友人たちにもおすそわけしました。私の子供たちと同じように喜んでくれているかなと興味津々です。

先週、日本からとってもスペシャルな荷物が届きました。美しい『ハチドリのひとしずく』と、CD「とべ、クリキンディ~ハチドリの歌」です。この制作に関われたことは光栄ですし、わくわくします。このCDが日本をはじめ世界中の人々に勇気と希望を与えてくれたらと願います。

ここ数週間におこなった私のちょっとしたスローな活動は、わが家の庭に20本の木を植えたこと。そして地元紙に三通の環境問題の手紙を書いたことです。

私の新年の決意は、特別な自転車トレーラー(自転車の後ろにベビーカーを連結できるリヤカーのようなもの)を買うことです。これなら子供を乗せて、環境にやさしい交通手段を町中に宣伝してまわれます。また、環境にやさしい政治団体を設立し、毎月地元のマーケットに出店することも検討しています。

来年早々ハミングバードツアー、日本からオーストラリアへのディープエコロジーツアーも始まります。
小形恵と私は、ニンビンのレインボー地区、レズモア、バイロンベイをめぐる1月28日からの10日間のツアーを計画しています。このツアーでは、ジョン・シードやルース・ローゼンヘックとのディープエコロジーワークショップを始め、パーマカルチャーコミュニティー、再生可能エネルギー施設や、種子保存の活動を行うシード・セイバーズ・ネットワークへ訪問し、美しいビーチや原始のままの雨林(国立公園)を散策します。参加者一人につき少なくとも9本の木を植えることで、飛行機による旅行が環境に与える損害に報いたいと思います。

最後に、私は来年から、補助教員になるための勉強を始めることもお伝えしておきます。様々な教授法についてもっと学べますし、私の子供たちに冒険から学ぶ方法を教えたいのです(とりわけエクアドルでホームスクーリングする場合に)。スローな母親の生活は忙しい!

来週にはスローな電車を使って(22時間もかかるんです!)ゴールドコーストに行きます。冬至に友人や家族、親戚に会うためです。子供も私も親戚に会って毎日ビーチにくりだすのを楽しみに今からわくわくしています。実は、わが家のクリスマスの朝におこなう伝統は、ジューシーなマンゴが入った箱を持ってビーチに行き、海で食べることなんです。

人生に乾杯―これ以上何を求める必要があるかしら。
【翻訳:山下美朋】

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