2016-02-29

2/11和訳:プラスティックボトル、命、そしてすべてのもの・・・

ヤニは朝の素晴らしいサーフィンの後で喉が渇いていました。
私は古くてちょっとくたびれた金属製の水筒に水を入れて、海岸に行く前に彼に渡したのです。

その前何日間か私はヤニに、大会の賞品でもらったプラスティック水筒を金属製の水筒に変えるべきだと言い続けていました。小さくはなってしまうけど。プラスティックは体に良くない。水をまずくするし、ホルモンに影響を与え子どもを作る機能を阻害するのよ、と。

ヤニとのこんな会話に関連したことを一つ言いますと、メディアが誇大に言い立てているジカウィルス騒ぎについては、最近新しい証拠が出てきています。病気の真犯人はコロンビアやブラジルの飲料貯水タンクで蚊の幼虫を駆除するために使われている新しい化学物質であろうと。

下層社会での最も貧しい人たちの中でこういう障害児が生まれてしまう悲劇は、農薬に汚染された畑で働くことを余儀なくされている地域で起きており、この病気以外にもまだたくさんの害毒がもたらされています。
ジカウィルスのパニック、そしてそれが富裕層の人達へも潜在的恐怖をもたらしている状況って何でしょう?これは詰まるところ、支配的メディアと手を組んだ企業の利益のためなのです。ウィルス感染の蔓延を食い止めるとして彼らは常に「不可欠な」ワクチンを作り、その結果として遺伝子組み換えの蚊を培養し解き放っているのです。パンドラの箱をまた開けてしまっているのです。

話を戻しますが、ヤニはゴクリと水を飲んで言いました。
「ママ、本当にそうだね!この水ずっとおいしいよ」
「でしょ!この水で世界がもっとよくなり、あなたの赤ちゃんも元気に育つのよ」
そんな会話でした。
パチャが甲高い声で突然割り込んできました。
「でも、今の世界でも、みんなで作ってきた今の世界で子どもを持つのは悪いことじゃないんでしょ?」

私は虚を突かれた感があり、学校へ出かけるあわただしい時間でもあったのでうまく答えることができずに、「もちろん今だって・・・」とつぶやくのに留まりました。私は答えにくい質問には何となく前向きなことを言ってしまうところがあるのです。でもそれから何時間もの間、その問いについて考えが頭の中をぐるぐると巡っていました。

私の子供たちは子どもを持つべきか? 
それ以前に、私の子どもたちは子どもを持つことができるのだろうか?

こういう問いは、環境活動家として世界の状況を知っている(知りすぎている)私が以前自分自身に問いかけたものです。私は子どもを持つべきか?でも一方で、運命に導かれながらも希望が共存しているこの世界の中で、私は愛すべき存在に囲まれているのも事実です。

世界が悪くなってきたのは間違いありません。それでも、まだ命の歓喜は次の命につながっていくのです。

だから私は、彼らが学校から帰ってきたらこう言ってやりましょう。
「もちろん、あなたは自分の選択で子どもを持てるのよ!素晴らしい場所や人々そして生活。自分で見つけた素晴らしい環境と調和し、純粋に自然に暮らし、時には変化を求めることをしなさい。何ごとも存在自体が奇跡なのよ」

プラスティックボトルの追記。
ある日友達が、パン屋さんでパンを買って一緒に食べようよと言うので私もついて行きました。彼が店でペットボトルの水を買おうとしたので私は「それは要らない。そういう水は飲まないから」と言いました。
店の女の人が、この水になにか問題があるの?と尋ねたので、私はごく短く答えました。プラスティクの問題、健康、水質、ホルモン、多国籍企業の水の独占、グローバルエコノミーなどなど・・・は言ってもしょうがないので横に置いといて。
「ええ、毎日海岸でたくさんのペットボトルを拾って掃除しているので。自分の水筒を持ち歩くことにしてるの」
明らかに彼女はあまり面白そうな顔をしていませんでしたが。


こんな小さな日常的なことでもそうなのです。人を傷つけずに社会のシステムというものに抗っていく強さを持ち続けるのはなんと難しいことか、を私に思い出させる出来事でした。

(翻訳:中久保慎一)


素晴らしい朝の風景とヤニ



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