2012-08-11

8/9和訳:距離を超えて・・・



この間、私たち家族は旅を続けてきました ― ウーンバのわが家からキャンベラに暮らす兄一家を訪ね、シドニーの大都会を経験し、さらにまたサーフィンをしにコフス・ハーバーへ。
今回の旅は、パチャの健脚によって実現しました。彼女は7月20日にシドニーで行われたクロスカントリー州大会の選手に選ばれたのです。

私たちは、州レベルの大会で成功をおさめるには相当のトレーニングが必要なのではないか(私たちはしてこなかったけど)という疑念を抱きつつも、あまりレースについて神経質にならないようにしようと決めました。それでも、80人の細い脚の少女の集団がスタートした時、パチャの脈は激しくなっていました。

彼女は57番目でゴールしました。一流の運動選手になるためには、それなりの覚悟と献身的な努力(ときには苦しいほどの!)が必要だということを思い知らされました。ヤニは、パチャが断固とした表情で走りすぎて行くのを誇らしげな気持ちで見つめながら、「がんばれ、パチャ!」とあらん限りの声で叫んでいました。


競技の後、友達の家へ向かうために、私たちはシドニーの中心部を車で通り抜けなければなりませんでした。パチャは私の携帯電話を使って地図を読み、ナビゲーターを務めてくれたのですが、彼女の働きぶりは見事でした!

私は、携帯のバッテリーが目的地に着くまでもつだろうかと心配し、また、四車線いっぱいの車やバスやトラックが気になって仕方ありませんでした。私にとって大都市でのドライブは、海の裂け目に陥ってしまうより恐ろしく感じました。
道を間違えて曲がってしまったかと思った私は、たわいのない質問をしていたヤニをさえぎり、パチャにすぐに正しい道を見つけて!と指示しました。このときの私ときたら、まったく恥ずかしいほどに取り乱していました。でも、驚くべきことに、パチャは何とか正しい道を見つけたのです!車のナビにおいて、金メダルに値するできごとでした。

私たちは今回の旅を最大限に利用しました。学校を一週間休んで、いとこたちと遊んだり、雪を経験したり、博物館やギャラリーを訪れたり、また、しばらくご無沙汰で、私たちの「ギャップイヤー」ともいえるスロー・アースの旅が11月に始まるまでは会えない友達や家族と連絡を取ったりというようなことをしました。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

次の週末、パチャはコフス・ハーバーで行われた、ニュー・サウス・ウェールズ州のサーフィン大会に出場しました。美しい寄せ波と、非常に多くの真剣な若いサーファーが来ていた輝かしい日でした。(サーフィン生活に完全にのめりこんでいるようなかなり真剣な顔つきの親や家族もいて、私は少し場違いな気がしました。) 

パチャは、12歳以下の少女の部の準決勝を突破することはできませんでしたが、少しずつ自分が上達しているという感覚をつかんだようです。大会を経験したことによって、彼女ももっと練習しようという気になったし、また大会に出たいという気になったと言っています。

私たちが旅から学んだ最大の教訓は、天性の才能は重要だが、深くかかわること、献身的な努力、そして一種とりつかれたようになることも、スポーツ(実際にはほかのものでも)のようなものにおいて、本当に秀でるためには必要だ、ということです。私たちは何に時間とエネルギーを割くべきか、注意深く選ぶ必要があります。そのことが、私たち家族は、私たちやほかの人々に何よりも喜びを与えてくれることを愛しむのです。なので、これからも、歌や踊りやサーフィン、そして地球を思いやることを続けていきます。

【翻訳:平戸実生】

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