お客さまをお迎えしたり、子どもの世話をしたり、プロジェクトに取り組んだりしながら、毎日が過ぎていきます。でも日本はいつも私の心の中にあります。もし私に何かできることがあれば、どうぞ躊躇せずに言ってください。
今、このようなことを言うのがふさわしいかわからないのですが、ナマケモノ倶楽部の役割は何かということを考えてきました。以前もお話ししたように、最近ヘレナととてもいい話し合いができて、彼女の映画はすばらしいと思ったし、ぜひこれを広めたいと思いました。ただ一番難しいのは、これらのアイディアを、政治的アクションにつなげること。(これはヘレナが一番してほしいと思っていることだと思う。)
私は、できる限りのことをしたいと思っています。
私の想いは、あなたやナマケモノ倶楽部のメンバーみなさんとともあります。
愛をこめて。いのちのために。
アンニャ
■■ナマケモノ倶楽部ができること
ナマケモノ倶楽部は10年以上もの間、永続する文化を学び、ネットワークをつくり、そしてそれを推進してきました。今こそ、ナマケモノ倶楽部とそのメンバーたちは一歩前に進んで、そのアイディア、知恵、今なおすすんでいる大惨事へのこたえとしての勇気や実践的なサポート、救助活動、そして今日本が直面している復興へのチャレンジを提供することができると思います。
これから数ヶ月後、あるいは数年後にナマケモノ倶楽部ができるかもしれないことのいくつかのアイディアを書いておきます。
1)民主主義強化のためのリーダーシップを推進すること。
日本を代表する人々の意思決定は、長期的展望を欠いた危険とリスク(必要のない原発)だらけです。この大災害は、日本の企業、政府、そして市井の人々の間のコミュニケーションの経路がいかにお粗末であったかを示しました。原子力のサイクルを絶つ(アンプラグする)ときがきました。
2)本当に持続可能な未来のモデルとなるような再建を勇気づける。
エコハウジング、非電化製品、地域の木材を使うようにしたり、食べ物、エネルギー、水などを自分たちで調達し、管理できるような、精力的で、活気があって、相互に助け合える、モノじゃなくて、つながりのライフスタイルを提供できるようなコミュニティーをサポートすること。
3)何十年にもわたって研究されてきた持続可能なライフスタイルの情報のネットワークを強化し、普及させること。
それは日本の伝統的な小規模農業システムであったり、パーマカルチャーであったり、シードセイバーズのネットワークであったり、あるいは地域交換システムであったりするかもしれないけれど、その様々なアイディアや実践的な解決策を交換しあったりすること。
4)失われたいのちへの悲しみを抱きながら、いのちあることの喜びや生きているものの果たすべき使命を感じることができるようにすること。キャンドルナイト
5)この大災害は、「生き抜くこと」とは何かを問い直しています。どのくらいの希望、信念、そして情熱をもって私たちはこの困難や限りなく続くチャレンジに向き合い続けなければならないのでしょう。
生き残った人々、そしてこの脅威と危険に対して敏速に対応できた人々にとって(限られた情報の中で、燃える原子炉から逃げたことも含め)次のステップは何でしょう?私たち自身やその他の人々にとって、難しい問題を聞くことができるようなネットワークを構築していきましょう。
【翻訳:和田彩子】
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