2007-01-15

10/8翻訳

ゴールドコーに住んでいる実家から、静かなここエールの我が家のへと戻ってきました。ゴールドコーストでは、選挙のあわただしさから解放されのんびり出来てよかったです。選挙結果はというと、獲得票はこの地区では今までで最高の4%を少し上回るというところでした。

この数字は一見低く、がっかりしてしまう人もいるかもしれませんが、わたしにとっては、新しい政策などを住民の人たちに披露するという点で努力し甲斐がありました。私は思うのですが、今までとは違う実質的選択肢を提供するというのは重要なことなのです。
 
というのは、環境問題が人々の生活に影響を及ぼし始めているのですから皆が、今までとは違う政策を求め始めているのではないかと思われます。地方紙が、私の送ったプレスリリース8部をそれぞれ掲載してくれました。そのこと自体が、そもそもとても価値のあることだと思います。
(もしお読みになりたいのであればお知らせください。)

来週一杯は、冬に備えて家のことや庭の準備をするかたわら、目の前に控えた日本訪問の準備をし、先生支援コースを終えてしまわなければなりません。誰か私のいない間に留守番をしてくれるといいのですが。もし誰か見つからなくても、ご近所のドンとコリーンが快く鶏の面倒は見てくれますが。マンゴのプロジェクトが保留状態になってしまうのが少し残念ですが、多分、適当な人が来年にかけて引き継いでくれるでしょう。

選挙以来、環境問題を喚起する大きな動きがありました。デイビット鈴木さんの訪問と元米国副大統領アールゴアの映画「不都合な真実」の公開です。デイビッドさんの講演は実現しませんでしたが、このあたりの人々へのその影響は見て取れます。住民が新たに責任感を持ち、地方議会が好ましくない開発事業の決議に対して責任をとるよう今まで以上に要求しているのです。

地球温暖化がテーマ-である映画「不都合な真実」ですが、このテーマに私自身よく精通しているのに、見に行く必要があるかしらと思いながら、見させてもらいました。あまり楽しい映画ではありませんが、とても見る価値のあるものです。とても率直に、そしてはっきりと温暖化の原因と私たちの地球での行いがどのような結果をもたらすのかが描かれています。いろんなレベルでの反応を感じました。特にこの問題にどのように応じていくかという点での反応を感じました。

拒絶と絶望の間に来るものはどこのあるのでしょうか?どうやって自分にできる些細なことが、とにかく何かを変えていくのだと考えられるように勇気付けていけることができるのでしょうか?私たちは、環境問題のリーダーとして非の打ち所が無いものを(アル・ゴアを含めて)求めますが、私たちは皆完璧ではないという事実を認め、自分が出来る限りのことをやり、シンプルで楽しい生活への探索の過程で支えあって行くべきなのです。

アル・ゴアがフェラーリ車の愛好者だといううわさが流れています。でもそのことが、彼が伝えようとしているメッセ-ジを損ねるでしょうか?映画の最後では、私たちに何ができるのかというアドバイスがあります。その中には、この状況を変えていってくれる政治家に投票するというものから、もし適当な政治家がいない場合は、自分で立候補するというものまであります。今回、緑の党から立候補した私としてはうれしいアドバイスです。

私の妹のインゲは、いつも私がやっていることの矛盾を指摘します。特に私が環境の歌を歌いに日本へ行くのに飛行機を使うことに対してです。私はどうやってこのことを正当化できるでしょう?これは容易なことではありません。何千という木を植えたとしても十分ではありません。私の歌が本当に人々に感動を与え心の奥深くに届いて、その結果その人たちに何らかの行動を促しているのだからと信じてもいいのかしら?

そう。私も絶望感と戦っているのです。私のやっていることは果たして役に立っているのかとか、それどころか母なる地球にダメージを与えているのではないかという気持ちと戦っているのです。それと同時に一生をこの問題に取り組んできた者としての地球での自分の役割をきちっと果たさなければと言う焦燥感も感じています。

これは困難な選択肢です。私が十代から直面してきた選択肢であり、私の大切な子供達もこれらの選択に私とともに直面しなければならず、それが物事をより複雑にしているのです。

全くのエコロジカルな生活(エルミラグロ)へと逃れるか、私たちの地球と人類を破滅へと導く怪物と対峙するか。私は今までそうであったように、両方をうまく組み合わせられると思います。

とりあえず次の段階として、学校のパーマカルチャーガーデンのプロジェクトをもっと広げ、このプロジェクトをこの地域のほかの学校にも提案していこうという試みに関わってきました。願わくば、このことが多くの野菜や花、木のタネを植えていき、更にとても大切なことですが、そうすることによって若い人たちにインスピレーションや活力のタネを植えていくことになればと思います。

そして日本の皆さんに今回お会いするのをとても心待ちにしています。パチャと私は今一緒にクリキンディの歌を練習しているところです。皆とてもワクワクしているのですよ!

今回ワークショップを行うことは面白い試みであり、大切なことでもあります。私はこれらのワークショップが皆さんにとって深いところでの活力の源となっていけばと願っています。
【翻訳:中島由美子】

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