シンガーソングライター、環境活動家、2児の母としてスローに生きるナマケモノ倶楽部共同代表、アンニャ・ライトのブログです。 . Anja Light (singer song writer, environmentalist and mother of 2 kids) shares her learning process of living a slow lifestyle for the Mother Earth.
2006-04-29
4/29和訳
夜明け前、静寂の中、まだ明るくならないなうちにも、これから始まろうとする新たな一日への素敵な予感が満ち溢れています。ワライカワセミが太陽の昇ってくるのを待ちきれなくて、遠くのほうで鳴いています。太陽の光が空を満たす頃、あらゆる生き物がここにこうして生きていることへの感謝の気持ちを表しているかのようです。
近頃ではスローライフを通して、アイデアや仕事のこと、あるいは使命感がどんどん湧いてくるようになったのです。なんてことかしら!時々真夜中に目が覚めて、やらなければいけないことや、忘れてはいけないことが頭の中でぐるぐる回っているという状態です。
そんな時は起きてしまって、そのうちの何か(例えばこのブログを書くとか)をすることにしています。寝てなどいられない気分なのです。こんなことずっとなかったのに、でもしばらくこの状態でいるのもいいのかもしれません。世の中にはこんな状態がずっと続いている人や、ちゃんと寝むれるように薬を飲まなくてはいけない人がたくさんいるのでしょうね。
私たち家族にとって充実した日々が過ぎていきます。私はというと大工仕事や、庭の仕事、デザインや研究など、成長してどんどん大きくなりつつあるパチャやヤニに手伝ってもらいながら取り組んでいます。
まず一階のお風呂場とトイレです。経費を節約する為と自分がこの工事にもっとかかわりたいという思いから自分でタイルを張ったり、下水の溝を掘ったりしました。これ自身は簡単なことなのですが、やしの木の株を掘り起こすのは大変な仕事でした。なんせ午後掘りつづけて二週間もかかったのですから。(このトイレを使う人は、もれなくこの溝を掘るのに汗した苦労話を聞かされるのでしょうね。)ラッキーなことにトイレとバスタブのベースは、あるお店で見つけてきて、それぞれ4ドル(約300円)で購入できた事です!
ヤニは下水のパイプが取り付けられるまでの間、トイレで遊ぶのがとても気に入りました。何度も水を流してはその水が家の外に流れていくのをみていました。まるで都会の滝!です。鶏たちもこの新しいお風呂をとても気に入っていました。なぜだかトイレがとてもお気に入りのようで、最近気が付いたのですがなんとお風呂のバスタブで眠っているのです。今わたしたちが一番にやらなくてはいけないことは、お風呂にドアをつけることのようでます。(それから鶏小屋のドアを直すこと。そうしたら鶏たちもちゃんとそこで寝てくれることでしょう。
先週、家の裏にブロックで壁をこしらえてちょっとした部屋を作りました。この計画はなかなかのもで、インタグで石の家を建てたときの苦労を思い出しました。もちろん今回のほうがずっと楽なのですが。なんといってもトラックがブロックを運んでくれますし、セメントを持ち込む為のミュール(?)も必要ないのですから。自分で壁をこしらえるなんていう変な女性は、このブロックの業者の人たちに興味津々なわけですが、彼らはというと、どうやるのかという基本的なことを教えてくれてといても役に立つ人たちでした。
信頼の置ける我が雑用係のジーノが、まず一段目に着手しました。次は私の番です。二日間かかって二メートルまで積み上げ、ついに台風にもびくともしない四メートルの作品の完成!数日後にはブロックの表面を赤茶に塗りました。(赤茶というのは、オーストラリアの土の色で私のお気に入りなのです。)今はジーノが、ドアや窓の枠組みを作っているところです。
何かしっかりしたものを作りあげたり、いわゆる男性の領域にはいる技術を身につけるのって、なんて充実感があるのかしら。今回の自分への挑戦の大成功にすごくワクワクしました。その上、建築に要求される肉体的きつさや難しさ、繊細さを体験できて本当によかったです。大工さんを(そして真っ直ぐ均一に並べていくのにぴたりの男性的思考をも)改めて見直しました。これで壁の作り方も習得したのだし、もうひとつ作るなんて事もないしゆっくりできそうです。(次回作ることがあれば、今度はヤニの出番ですね)
先生の助手になるべく新たなトレーニングコースでは、娘の学校でのトレーニングが(勉強と一緒に)始まりました。この学校には80人しか生徒がいないので、子供たちの名前を覚えるのは比較的楽でした。学校で(そして自宅でも)のガーデニングの企画は今まで植えたものが順調に育っていて万事うまくいっています。植物がどんどん育って行く様子に子供たちがおおはしゃぎしているのを見ていると私もなんだか力が湧いてきます。
ここ一ヶ月の間になかなか面白いことがありました。このあたりの農園の100ドルのギフト券を匿名で受け取ったのです。そのギフト券はヤニの幼稚園に置いてあったのです。ということはその誰かは私たちの住んでいるところを知らないということです。一体どういうことなのかしら?知らないうちに誰かに親切をしたとか(たとえば思いっきりニコニコしてあげたとかその人たちの子供を手伝ってあげるような事をしたとかドアを開けてあげたとか)?あるいは私たちがすごく貧しくて援助が必要と思われたとか?
なんだかいろんなことを考えてしまう摩訶不思議な出来事です。
私って、貧しいって言うオーラでも出して歩いているのかしら。車もくたびれているし、着ているものもお構いなしだからかしら。でも私としては世界で一番リッチな気分でいるのですよ。だって元気でかわいい子供に恵まれているし、十分な食べ物やきれいな水、それからやりがいのある仕事、素敵なお友達 とそのネットワーク、応援していてくれる家族、豊かな土地、そして見上げると質素だけどがっしりした屋根があり自分の信念を実行できる自由があるのですから。
もし誰かに私たちには援助がいるんだと思われているのなら恥ずかしいようなちょっぴり申し訳ないような気がします。でも多分私たちには実は、援助が必要なのかもしれません。だって十年以上もここに住んでいて、果物の木を買うのにも値段を見て高いと思って躊躇しているのですから。そのうちセールになるかもとか、誰かの庭に同じものがあるかもとか、あるいはリサイクルショップにあるのではと思ってしまうからです。
種を撒いて十年待ちさえすれば同じ事なのですが!今苗木屋さんに行ってきて、レモン、ライム、マンダリン、トゲバンレイジ、それからスターフルーツの木を買ってきて庭に植えたところです。一年前100ドル使ってでも、何でこうして植えなかったのだろうと思えてきました。今度は、もう100ドル使って、もっと植えようかと思っています。もしこの寄付をしてくれた親切な人が見つかったら、一年分の有機栽培果物をプレゼントすることにしましょう。
今年のイースターのお祭りは特別なものとなりました。だって本物の卵を見つけるのですもの!そうなんです。 私たちの大事なオ嬢様達ったら、ついに卵を産むようになったのです。子供たちもおおはしゃぎで卵を探しました。鶏たちは、とってもかわいいペットで、子供たちが抱っこしたりかわいがったりできるのです。その上、たった三匹いるだけでもお友達やご近所におすそ分けするぐらいの卵お産んでくれるのです。もちろんスーパーマーケットでも放し飼い鶏の卵は買えるのだけど、うちの卵との違いはは信じられないくらいです。パンケーキミックスに一個混ぜるだけででとても素敵な黄色に仕上がるのです。においも抜群です!
来週はスローでディープなエコツアーの準備の為、南のほうへ、当分のんびり旅行に出かけます。
メグさんが言うには、17人も参加者がいるとか。すごい!ツアーが順調に行くようにすることと同時に、スロー、パーマカルチャー、ディープエコロジ-へのアプローチをできる限り伝えるというのは、ワクワクするし、すごい責任を感じます。参加する方たちと交流して、思っていることやアイデア、持続可能な未来へのビジョンなどをシェアするのってとても楽しみにしています。
【翻訳:中島由美子】
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