2005-03-16

オーストラリアでのスローライフはじめます(3/16和訳)

◆オーストラリアでスローライフ、はじめます!

わたしたちのスローライフについて長い間お知らせしなくてごめんなさい!
最近、PachaとYaniと3人でオーストラリアの新しい場所での生活を楽しんでいます -掃除したり、ペンキをぬったり、庭の手入れをしたり、探検したりして、田舎暮らしを楽しんでいます。現在オーストラリア、クイーンズランド州のさらに北に位置するエアー(Ayr)に住んでいます。エクアドルに戻る前に今後1年か2年ここで過ごすつもりです。

エアーは人口約1万人の小さな町で、Townsvilleタウンズビルからおよそ1時間ほど南、Burdekinバーデキンという大きくて豊かな川のデルタ地帯にあります。地下水を含む水資源で有名な場所で、さとうきび、マンゴーやその他の農作物がよく育ちます。わたしたちの住まいは海に近く(20km)、あのすばらしいグレートバリアリーフにも近いところにあります。今はとても暑いのですが、日陰にある小さな浅いプールに腰かけ猛暑をしのいでいます。

ここはスローでゆったりした町で、人々は微笑んだりいろんなことを話しあう時間を持っています。ほとんど毎日同じ人に出会うのでみんな近所の人のことをよく知ることができるんですよ(私たちの近所の方たちはとても親切)。また、町まで10分しか離れていないのですが、自然がすばらしく豊かです(毎朝ワライカワセミからバタンインコまでオーストラリアの鳥たちのコーラスが聞こえますし、午後にはガンの群れが頭上を飛んでいきます。)向かいの女性はトビ(わたしにとっては特別な鳥)にえさをやっていて、毎日彼女が用意した肉片を食べに急降下してくる20~30羽の鳥にわたしたちは大喜びです。

また、Pachaは5分離れたところにいる2頭の馬に毎日会いに行くんだと譲りません。わたしたちの家は大きな古い家で、広い裏庭があるのでそれを徐々にパーマカルチャーガーデンにしようとしているところです。
雲霧林のエクアドルから遠く離れてはいても、自分たちがスローなライフスタイルに少しでも近づくことのできる場所なのです。ゴールドコーストではなくこの土地を選んだ大きな理由です。わたしの家族は少し離れたところにいますが、すでにここに遊びに来る予定があり、わたしたちも2、3ヶ月に1度は彼らのところへ行くつもりです。

ほかにも理由があります。わたしは長期的にオプションとして持つことのできる家にお金を使いたかったのです(そのため人生で初めて銀行に借金をしなければならなくなったとしても!)ゴールドコーストでは小さくて家賃の高いアパートしか借りることができません。でもわたしたちは自分たちの場所を持ちたかったのです-壁をとりこわしてテラスを作り、心ゆくまでガーデニングをして広い裏庭で遊びたいのです!

エアーでは「時間」がたくさんあるので(渋滞はないし駐車場を待つとかほかの妨げがない)、近々エクアドルの現行プロジェクトやキャンペーンについてEメールでもう少しお手伝いできるようになると思います(コタカチ、エルミラグロ、その他のエクアドルのプロジェクトではつねにボランティアを必要としています(長ければ長いほうがいいです)。


◆アンニャの近況~ピースボート、選挙への挑戦

ここ2ヶ月はとても忙しくしていました。まず1月にはニュージーランドからシドニーまでのピースボートに1週間参加しました。15年間ずっとピースボートへ参加することを夢みていたのですが、地元の選挙に立候補していたため、短い期間の参加にせざるを得ませんでした。でも乗船していた1週間はとてもすばらしく、新しい友人がたくさんできました。PachaとYaniのほうがわたしより人気がありました。(子供はほとんど参加していませんでした!)ボランティアの方も職員の方も乗客の方も、みなさん子供たちの面倒をとてもよくみてくださったので、海に落ちてしまうのではないかという不安は取り越し苦労に終わりました。

また、ナマケモノ倶楽部のネットワークがピースボートとつながりを結んだこともすばらしいと思いました。彼らは多くの面でよく似たビジョンを持っているようですね。また(先にビースボートに参加された)中村さんに刺激を受けたという方にもたくさん会いました。カフェスローで定期的にピースボートデーをもうけては?というアイデアに、皆さんわくわくしていました。わたし自身も、週に1度か2週間に1度、カフェスローで「スローマザー倶楽部」を開いては?というアイデアを話さずにはいられなくてお話しました。スローな精神をもったおかあさんたちが子供たちを連れて集まり、オーガニックコーヒーを楽しんでいる間は子供たちの世話をしてもらうのです。きっといつか実現するでしょうね!

ピースボートからゴールドコーストへ戻ってからは選挙まで数日しかありませんでした。Currumbinというわたしが育った町の補欠選挙で、グリーン党の候補として環境問題、参加型民主主義、生活の質の問題を提起しました。全部で14名が立候補し、グリーン党について知ってもらう重要な機会が得られました。最終的には、地元の緑の党メンバーの力強い支援のおかげで約12%の投票を獲得、14名のうち3位となりました。この結果はめざましいもので、さらに多くの市民の態度に変化が起きていることを示すものだと感じました。わたしはどの選挙にも人々に「グリーン」を選ぶ機会がなければならないと思っているので、いつかまた候補として立つことを楽しみにしています。


◆7月、日本でお会いしましょう!

・・・というわけでここ2、3ヶ月はこのような状況でした。
現在はゴールドコーストで母の展覧会の開催を手伝っています。この展覧会は地元の環境ネットワークにとっても刺激があり、力を強めるよい機会になると思います。母はすばらしい才能で45年間作品を作り続けてきましたが、これが最初の展覧会です。テーマは「Love for Lifeand Art 人生と芸術への愛」で、わたしたちが過去に行ってきた環境キャンペーンの新聞記事の切り抜きを貼ったものも展示する予定です。

今年の7月半ばにはPacha、Yaniと一緒にまた日本へ行く予定です。8月1日には愛知万博の地球市民プロジェクトに参加します。日本では音楽やインスピレーションを携えて他の地域も訪れたいと思っていますので、もしイベントの企画にご関心がありましたらナマケモノ倶楽部までお知らせください!

最後になりましたが、もしみなさんがオーストラリアにお越しになりたい場合はお知らせください。エクアドルと違うことはわかっていますが、少なくとも日本からはすこし近いですし、おどろくほど美しい自然があります。またここのオルタナティブなライフスタイルはとても進歩していて大変刺激を受けます。

エアーは、ホームステイや英語の(スローな)勉強、また壮大なパーマカルチャーガーデンのデザインをしたり作り上げるお手伝いに来ていただくのに理想的な場所です。しかもそれだけでなく、世界の驚くべき不思議、グレートバリアリーフにこんなに近いのです(地球温暖化の影響でいつまであるかわかりませんよ・・)。

それからこれを申し上げなければこのレポートは終われません。
直子とご家族 -新しく加わったナマケモノベビー にわたしの喜びとお祝いの気持ちを申し上げます。人生はあふれんばかりの喜びと豊かさで続きます!

いのちのために
Anja、Pacha、Yani
(訳:粥川麻美)

1 comment:

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